2007年07月20日

命が消えた日 リストカット 最終章

ネットのコミュニティーの世界ではいろんな世代の人達と
出会うことができる性別国籍職業年齢を超えて画面の世界だけど
接する便利な世の中である。
僕がこの世界の扉を開けて5年が過ぎようとしているが
一つの出会いが終わりを告げた。
今から6年前、あるフリー誌で一つの交流サイトに足を踏み入れた。
初めてハンドルネーム(HM)と呼ばれる物を持った自分・・・
・・・もう一人の自分が誕生した。
仮想の空間で右も左も分らない新参者に手をそっと差し伸べてくれた
一人の15歳の少女がいた。
「わからない事があったら何でも訊いてくださいね」
18歳の歳の差も関係なくまるで親子の会話のように何でも話しかけてくれる。時には学校や友人の相談、家族の相談、恋人との相談等等・・
でもその中で一つ君の秘密に触れた、、左手の手首には行く筋も赤い心の傷を持っている・・・ガラスの脆い心を持っているという事も・・・
「助けて・・・」と一通のメール、「私はここにはいてはいけないの・・」とずっと心は泣いていたんだよね。。。家族にも友人にも恋人にも打ち明けられずに仮想の世界の父親である僕にだけ短いメールで訴え続けた君・・・助けてあげる事が出来なくてほんとうに、ほんとうにごめんね。。涙を拭いてあげられずにごめんね。。。君が自らの命の火を消した。君が好きだった夜空には夏の星座が静かに輝いている。赤い傷はもう付けなくていいからね・・・これからは遠い遠い何処かで笑顔でいてね。。。さようなら、、ありがとう・・・
君の人生の扉にそっと鍵が掛けられた。  


Posted by 暁36の放浪の詩人 at 07:04Comments(0)香水、アロマ、日常